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アンダスタンド

わからないことだらけです。

ゼツメツ少年

この3連休は、久しぶりに(それはもう久しぶりに)精力的に活動した週末でした。

友人たちに会うため北海道へ飛び、1泊旅行をして、行き帰りの飛行機では文庫本を1冊読破し、昨日はTRPGGMもしました。気分も基本的にはずっと安定していて、あーそうそうこれこれ、といった感じでした。残念ながらそれでも到底「本来の」とは言えない馬力とテンションではあったのですが、近頃のカビのような日々と比べれば充分過ぎるほどの及第点だったと思います。

強いて言うなら、旅行を終えた後に襲ってくる「旅行はこんなに普通に楽しめるくせに、仕事になると急に鬱ぶるんだな」「好きなことだけ出来て、嫌なことからは逃げようとするんだな」という罪悪感と自己嫌悪がそれなりにえげつなかったです。その通りの弱い人間なので、存分に自己嫌悪しておきました。(するだけ無駄、そんなこと考えている暇があるならさっさと仕事をしろ、という叱責も込めて。)

 

行き帰りの飛行機で読んだのが、重松清の「ゼツメツ少年」です。

話の構成はすこし複雑でそれもまた面白かったのですし、主題そのものは重松清らしい(と言えるほどの本数を読んではいないですが)、まっすぐストレート、な話でした。普段であればちょっとクサいなあと思ってしまうような内容でも、弱体化している折には心にグサグサ届くようです。何度も泣きながら読みました。

中学生のタケシ(作中では明言されていませんが、おそらく発達障害を抱えている子どもでしょう)、正義の味方でありたかった小学生のリュウ、とある理由からちょっとヒネた物の見方をす少女ジュン。3人のちょっと不思議な冒険の話です。

何を言ってもネタバレになりそうなので控えますが、

「夢とか、希望とか、正義とか、思いやる心とか、自分は大切な人間なんだという誇りや自信。そういうものを持っているから踏みにじられる」

「じゃあ最初から持たなければいいと言われるかも知れないが、持っていることを後悔したことはない」

「でも、最近そういうものがすり減ってゆくのを感じる。それが怖くて、嫌だ。すり減ってなくなってしまう前に、抱いたまま死にたいだけ」

作中でリュウが同意したこういった感覚は、とてもよく分かるような気がします。

(その後、親の「夢なんてなくても、正義の味方じゃなくても、優しくなくてもいいから生きていて欲しかった」という言葉が出てきて安直に号泣するわけですが……)

 

踏みにじりがいのある大事なものがたくさんある、というのは、どうやら生き辛いことなのかもしれないです。もっとも、私は誰かに何かを踏みにじられたわけでもなく、勝手に自損事故ですり減らしている状態なわけですが。(本当に何なんでしょう…)

 

 

先週の病院では仕事について思っていることを、上手く先生に説明できなかった気がします。存外自己開示が下手なのです。次回はメモを取って挑もうと思います。そのあたりの話は、また気が向いたときにここで考えてみようと思います。

今日は頭がシャキッとしていて良い日です。毎日こうだと良いのですが。